四万ブルー色のエール出来ました!
青い色のエールを醸造しました!
4月(令和2年)の初めに奥四万湖がテレビCMになりました。なんと、吉永小百合さんが四万ブルー湖面でカヌーを楽しむ映像です。
これはやるしかないと思いまして、四万ブルー色のエール仕込みました。
その名も『四万ブルー』です。
もちろんCMを見てからつくろうと思っても間に合わないので、ちょっと前にプレス発表をしたときにつくろうと決めたんです。念のため。
青い色素で染めているのですが、そのわりにいい色に仕上がっています。冬を過ぎて春先の澄んだ青色というよりは、もう少しに夏に近づいてからのやや緑がかった青になりました。
私のイメージの四万ブルー出来たと思います。
この青い色は偶然の奇跡かも?
この青い色の秘密は青い着色料を使っています。だから青い色のビールをつくるのは簡単なはずでした。でも、青い着色料で色をつけるとかき氷のブルーハワイの色になっちゃうのでそこが工夫のしどころでした。
麦汁の色が濃いと青と茶が混ざっても青にはならないので、できるだけ淡い麦汁にしたい、と考えてました。その為、小麦の割合を多くしてできるだけ薄い色の黄色を目指せばやや緑がかった青、エメラルドグリーンまではいかない中間色になったらいいなと願ってました。結果的に小麦由来のにごりが色に明るさを添えて思ってた以上に良い青になったと思います。
四万ブルーの色にはもう一つ予想しなかった事がありました。
実は青い色に着色するのは初めての経験だったので、着色料は少しずつ加えていって色を調整しようと思ってました。
色見本をみて使用量を決めてから、とりあえず予定の3分の1を使って見たんです。
そうしたら上の画像のコップの様な濃い色になってしまって、『こりゃ失敗したな』と思いました。でも失敗したとこの麦汁を捨ててしまうと、税務署さんに怒られると思いましてとりあえずつくって見ることにしました。ダメだったときは自分で飲むしかないと思っていました。
でもビールの神様というか小さな小さな友人が助けてくれたんです。
それは酵母くんです。酵母様かな?酵母が着色料を吸着してくれたらしく、四万ブルーエールはちょうどいいくらいに色づいてくれたんです。
その分、発酵後に回収した酵母はエライ色でした。上の画像だと泡立っているのでまだいいのですが、実際に見たときはもっと毒々しかったです。ああ、飲み物の話に毒という言葉をっかっちゃって大丈夫かな。
味はヴァイツェン風のはずなんですが....
味はヴァイツェンになる予定でした。小麦と大麦麦芽をほぼ同量使用して、ヴァイツェン酵母で発酵させました。女性を意識して苦みをできるだけ抑えたホップ使いをしました。
ただ、私があまりヴァイツェンが好きではないので、香りをおさえるために酵母を少なめにしました。その為、バナナ香は感じられません。代わりに程よい香りがするのですが、なんの香りと表現する知識がありません。
でも、苦みがなくてスッキリ飲みやすい味になりました。ウチの嫁さんには好評でした。
不思議な青い色と相まってちょっとカクテル的な飲み方をしてもらってもいいかもしれませんね。